熊本県の港湾の概要

三角港

三角港

三角港

三角港(みすみこう)
Misumi Prot

 

●港格/重要港湾(昭和26年1月19日指定)
●所在地/宇城市三角町、上天草市
●港湾区域/面積 約1,060ha
      認可 昭和28年9月30日
      変更 昭和48年5月18日
●臨港地区/面積 約25.9ha(商港区他)
      指定 昭和45年3月24日
      変更(1)平成15年3月14日
●港則法/特定港(昭和40年6月22日)
●関税法/開港(昭和29年4月2日)

三角港登立地区

三角港登立地区

三角港波多地区

三角港波多地区

三角港西港地区

三角港西港地区

三角港際崎地区

三角港際崎地区

三角港戸馳地区

三角港戸馳地区

三角港岩谷地区

三角港岩谷地区

概 要
 本港は県中部の宇土半島の先端に位置し、天草大矢野島に面する天然の良港で、古くは景行天皇巡幸の際御座船の停泊があり、また道元禅師、寒厳和尚らも唐からの来朝の際、当港に着船したと言い伝えられている由緒ある港です。
 近代に入り明治14年、内務省は築港の可否の調査をオランダ人水理師ムルドルに依頼し、その結果、熊本市百貫地区等よりも築港に有利であると認められたため、同17年改修工事に着手し、同20年8月開港、同32年貿易港に指定されました。これが現在の西港地区であり、国費を投じて築港された港としては、福井県の三国港、宮城県の野蒜港に次いで国内三番目の港であり、当時は国際貿易港として相当の賑いを呈しました。

 その後明治32年に九州鉄道(現JR三角線)三角線が開通し、その終点が現在の東港際崎地区であったため、西港は漸次衰退し、東港に勢力は移行していきました。そして、昭和7年から18年にかけて内務省直轄のもとに工事が行われ、当時本県唯一の大型岸壁(-9m=1万トン級)が整い、国際貿易港(当時県内ただ一つ)としての機能が高まり、遠くは中国にまでその名が知れ渡ることとなりました。
 昭和26年には重要港湾に指定され、同39年に三角と島原を結ぶ九州商船(株)のフェリーが就航し、同46年-9m岸壁が1バース延伸されて、港の機能はますます充実することとなりました。
しかし、同41年に天草五橋が開通したことにともない、本港を利用していた天草方面への貨物、客船航路が次第に廃止されていきました。また、熊本港、八代港の港湾機能の整備が進展したことにより、人流、物流の分散化が図られ、本港における一極集中状態は時とともに解消されていきました。
 なお、平成18年には三角と島原を結ぶフェリーが廃止されましたが、平成21年より三角港と本渡港を結ぶ旅客船「天草宝島ライン」(株)シークルーズが就航し、また、平成23年10月より、JR九州のA列車が熊本駅から三角駅まで運行したことにより、多くの方々が三角港に訪れています。
 近年の主だった港湾整備としては、平成2年3月に本港の新たなシンボルとして円錐形のフェリーターミナル“海のピラミッド”が完成、平成12年12月には旅客船対応の-7.5m岸壁1バースが完成及び平成25年7月には国際埠頭に-10m岸壁1バースが完成しました。波多マリーナについては、平成18年度から指定管理者制度を導入しました。
 一方、西港地区においては、昭和60年から歴史的価値のある港湾施設として石積ふ頭、護岸等を保存復元しており、築港当時の石積ふ頭、水路が変わらず残っている全国唯一の港であり貴重な近代化産業遺産となります。
 そのため平成21年1月に世界遺産国内暫定一覧表に記載され「九州・山口の近代化産業遺産群」の1つである三角西港を世界遺産登録に向けて、様々な取り組みを行った結果、平成25年9月には、世界文化遺産の2015年登録に向けた政府推薦を受けたところです。

主な港湾施設
国際埠頭
◆-10.0m岸壁=1バース(10,000t級)
◆-9.0m岸壁=2バース(10,000t級)
国内埠頭
◆-7.5m岸壁=1バース(15,000t級、旅客船)
◆-5.5m岸壁=1バース(2,000t級)
◆-4.5m岸壁=5バース(700t級)
港湾施設
◆旅客待合所=1棟
◆野積場・荷捌地= 64,784m2
◆公共上屋=7棟7,025m2(くん蒸802m2を含む)

 平成26年 三角港計画平面図(PDF)

 

定期航路
旅客船
●天草宝島ライン㈱シークルーズ
  三角港~前島港(上天草市)~本渡港
●山畑運輸 三角港~棚底港

 

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