熊本県の港湾の概要

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熊本県の概要
 本県は、面積約7,409m2で、九州の中央部に位置し、福岡、大分、宮崎、鹿児島の4県に接し、さらに有明海を隔てて長崎県と向かい合っており、その地理的特性から古くより海陸交通の要衝となっています。
 東部は雄大な阿蘇山を抱える九州山地の山並が連なった山岳地帯であり、牧畜、林業等が盛んです。一方、西部は宇土半島を境として、北は有明海に面して熊本平野が、南は八代海に面して八代平野が広がっており、豊かな穀倉地帯を形成するとともに、本県の商工業の中心地域となっています。また、宇土半島からはさらに西に向かって天草の島々が延び、県内水産業の中核を担っています。
 本県は、令和5年4月現在で14市・23町・8村を有し、県都熊本市の約74万人を筆頭に県内総人口は約170万人を数え、政治・経済・文化のあらゆる面において、九州の中での重要な位置を占めています。

熊本県の港湾の概要
 本県における港湾は、当初有明海、八代海に流入する大小河川の河口及び天然のリアス式海岸の地形を利用して誕生しました。以来、県内の産業・経済・社会の発展に伴い、物流・人流の場としての港湾の利用が向上し、港湾に対する地域のニーズが質・量ともに拡大する状況に対応して、埋立による用地造成等により、港湾施設の整備・改良が適宜進められることで、基本的な港湾の形態が整えられ、その後も、それぞれの港湾において、利用状況及び地域のニーズに併せた開発が進行し、着実な拡大発展を遂げています。
 現在本県には、県管理港として、重要港湾3港及び地方港湾15港の計18港、また、各市町管理港として地方港湾8港の合計26港(令和5年4月1日現在、全国12位)が存し、このうち14港は天草地域に集中しています。
 重要港湾の三角港・八代港・熊本港は、比較的大規模な港湾施設を備え、外貨貨物を取り扱う広域的な物流の一翼を担う産業港としての重要な機能を有しています。
 また、他の地方港湾は、主に背後の地位経済生活圏を支える物流・人流の基盤として地域社会に根づいています。
 こうして、本県の港湾は、地理的特性から西九州地域の主要な海の玄関口としての大きな役割を果たしています。
 令和5年の利用状況をみてみると、入港船舶については、隻数合計約9.7万隻、取扱貨物量は総計約577万トンで、うち外貨貨物が約211万トン、内貨貨物が約368万トンです。
 外貨貨物は、三角港、八代港、熊本港、水俣港の4港湾において取扱われており、輸出が約42万トンで、林産品、特殊品、金属機械が中心です。一方輸入は約169万トンで、林産品、農水産品、鉱産品が中心です。
 内貨貨物は、移出が約68万トンで、鉱産品、化学工業品が多く取扱われており、一方移入は約300万トンで化学工業品、鉱産品が多く取扱われています。
 フェリー、旅客船の令和5年の利用者数は合計約201万人で、熊本港、長州港における島原航路の旅客が中心で、そのほかでは天草地域の諸港における乗降が多くなっています。八代港においては、令和2年4月に供用開始したクルーズ専用岸壁に大型クルーズ船が入港しています。

国内の港湾をとりまく状況は、地域経済とインバウンド需要の回復を目指した、訪日クルーズ旅客の利便性の向上・受入れ環境の整備、脱炭素社会の実現に向けたカーボンニュートラルの取組、2024年問題解決に向けたDXの推進など、産業的側面から社会的側面に至るまで複雑・多様化しています。

 県内各港湾においても背後地域は半導体関連企業の立地等々社会情勢の変化が著しくなっています。
 今後、県内の各港湾においては、これら複雑で多様化するニーズに対応できるような取組みが求められます。

 

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