熊本県の港湾の概要

八代港

八代港

八代港

八代港(やつしろこう)
Yatsushiro Port

 

●港格/重要港湾(昭和34年6月11日指定)
●所在地/八代市
●港湾区域/面積 約1,265ha
      認可 昭和28年9月30日
      変更(1) 昭和42年3月29日
      変更(2) 昭和55年12月16日
      変更(3) 平成4年4月24日
      変更(4) 平成20年2月22日

●臨港地区/面積 約36.3ha(工業港区他)
      指定 昭和40年4月10日
      変更(1)昭和46年8月28日
      変更(2)昭和49年9月17日
      変更(3)平成9年4月4日
      変更(4)平成15年3月10日
●港則法/適用港(昭和40年6月22日)
●関税法/開港(昭和41年4月1日)

八代港

八代港

千反地区、蛇篭地区

千反地区、蛇篭地区

大築島地区

大築島地区

コンテナターミナル

コンテナターミナル

概 要
 本港は熊本県南山岳地帯を流れ、八代海に注ぐ球磨川の河口港として古い歴史を持ち、背後地として豊富な林産資源を包蔵する九州山地と穀倉八代平野を控え、球磨川を利用した内陸部からの物資輸送及び海産物の集散等、県南の経済、文化の中心として八代の発展に大きく貢献してきました。

 本港が近代的な港湾として誕生したのは、明治時代に蛇篭地区に-1.5m物揚場が整備され、物資の輸送等海上交通の基地としての機能を備えてからです。その後、明治23年に日本セメントが立地し、同29年には鹿児島本線が開通。大正11年に十条製紙(現日本製紙㈱)、昭和12年に興国人絹(現㈱興人)、同14年に三楽オーシャン(現メルシャン㈱)と相次いで工場が進出。これらにより、八代は南九州随一の工業都市へと発展し、それに伴い港湾の重要性も飛躍的に増大することとなりました。
 戦後、昭和23年から国の直轄事業により、内港地区の改修工事を再開し、導流堤により河川と港湾を分離して、内貿対応施設の整備を進め、同33年からは外港地区の整備に着手。同34年に「重要港湾」に指定、同41年に貿易港としての開港指定がなされ、外貿対応施設の整備が進められました。
 こうして、「内港地区」には、主に内貿貨物を取り扱うためのふ頭として、-3m物揚場、-5.5m岸壁8バース、-7.5m岸壁2バースが整い、「外港地区」には、主に外貿貨物を取扱うためのふ頭として、-7.5m岸壁2バース、-9.0m岸壁1バース、-10m岸壁4バース、-12m岸壁1バース、14m岸壁1バースが整い、5万5千トン級船舶の接岸ができる県内最大の港湾となっています。
 一方、大島南地区は、昭和39年「有明・不知火地区新産業都市」に指定され、同40年には農林干拓地の転用払い下げを受け、約216haの大島南臨海工業用地の造成に着手しました。当工業用地は、3工区に分割され、造成工事完了後、遂次売却が進められ、「1工区」には同45年に山陽木材防腐(株)(現㈱ザイエンス)、三菱鉱業セメント(現三菱マテリアル㈱)、同47年に熊本くみあい飼料(株)、同49年にYKK吉田工業(現YKKAP㈱)等が立地し、「2工区」については同50年にヤマエ久野(現ヤマエ㈱)、十条製紙(現日本製紙㈱)等に売却がなされました。また、「3工区」においては、八代市下水処理場、県南運動公園等の公共用地としての整備がなされたほか、平成元年にはヤマハ発動機(株)が進出し、さらに同7年にパシフィックグレンセンター(株)、同8年八代飼料(株)といった穀物関連企業も進出し、売却はほぼ完了しました。
 近年、八代市を中心とする本港の背後圏は、「南九州西回り自動車道」、「九州縦貫自動車道」及び国道3号と八代港を連結する「八代臨港線」の平成8年の開通を始めとした道路網の整備が進み、また、八代宇城地域が「地方拠点都市地域」に指定されるなど、今後の益々の発展が期待されているところです。
こうした背景を踏まえて、本港についても、物流需要の増大や貨物の小口化、多様化に伴うコンテナ化等の輸送革新への対応や、臨海部における新たな工業用地の確保が強く要請されていることから、平成7年度に、5万5千トン級対応の-14m岸壁2バース等を盛り込んだ港湾計画の改訂がなされ、平成25年6月に-14m岸壁1バースが整備されました。
 平成11年6月には、韓国(釜山)とのコンテナ定期航路が開設されコンテナ貨物量も順調に増えています(平成25年6月現在、韓国便:週3便)。
 本港は、今後こうした港湾施設の整備拡充により、背後地域の発展の核として、また九州中西部の物流拠点として、一層の飛躍が期待されています。

主な港湾施設
◆-14.0m岸壁=1バース(55,000t級)
◆-12.0m岸壁=1バース(30,000t級)
◆-10.0m岸壁=4バース(15,000t級)
◆-9.0m岸壁=1バース(8,000t級)
◆-7.5m岸壁=4バース(5,000t級)
◆-5.5m岸壁=8バース(2,000t級)
◆-4.5m岸壁=9バース(700t級)
◆フェリー施設=-4.5m岸壁=1バース
  可動橋=1基、旅客待合所=1棟
◆野積場・荷捌地=626.931m2
◆公共上屋=6棟、11,541m2(くん蒸800m2を含む)
◆コンテナ施設 ガントリークレーン、ストラドルキャリア

 平成25年 八代港港湾計画図(PDF)

 

定期航路

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